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前原代表定例記者会見(2024年5月16日)

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【冒頭発言概要】

 まず、政治改革についてお話をさせていただきたいと思います。後半国会の大きな焦点が政治改革、特に政と金の問題での新たな法改正というものが大事だということで、我が党も考え方をまとめておりまして、統一会派を組んでいる日本維新の会の方々とも議論をしてまいりました。おおむねで共有する考え方でありますけれども、パーティー券について我々としては、企業団体献金も一定の金額については認めるべきであるとこういう考え方でありますし、そしてまた公開の上限というものも10万円程度ということを、我々は今20万でありますけれども、考えておりまして、この点については日本維新の会の皆様方と隔たりがあるということであります。
 今後、法案を提出するということでありますけれども、会派として提出をするか、あるいは日本維新の会さんで単独で提出をされるか、このことについては、今後、またしっかりと話をしていきたいというふうに思っておりますけれども、我々としては企業団体献金で、例えば20万とか、そういう上限を設けて、じゃ政治活動がその企業の言うがままに歪められるのかと考えると、私の30年余りの経験からするとそういうことはないわけであります。
 例えば、予算委員会の分科会でも取り上げました。日本医師連盟の政治団体から例えば自見英子参議院議員に2億3,000万円以上のお金が流れると、そして診療報酬のプラス改定について国会で何度も質問されていると、これは全く私からすると黒だと思いますけれども、20万円の上限で、例えば企業団体献金というものについて、じゃ企業団体の言うことを聞かなきゃいけないかというと、全くそうではないし、むしろそういうものを認めていかなければ政治活動の幅が非常に狭くなる、お金持ちだけしか政治活動ができなくなると、私はそう思っておりまして、ここについては教育無償化を実現する会としては、やっぱり譲れない一線であるということの中で、真摯に信頼関係を持って話をしていきますけれども、共同提案に行き着くのか、あるいは日本維新の会さんだけが単独で提案されるのかというところについては、今後の議論になってくるということは申し上げておきたいと思います。
 他方で我々、統一会派を組むときには、お互い合意したことについてはしっかりやっていこうということにしております。調査研究広報滞在費、いわゆる旧文通費でございますけれども、統一会派を組むというときから、我々もこれは公開をする。自主的に公開をする法律が決まっていなくても、実績に公開するということを決めて、統一会派を組んでおりますので、今年の1月から3月分の使途を党のホームページに公開をいたしました。これから3カ月ごとに党のホームページでこの旧文通費・調査研究広報滞在費について、教育無償化を実現する会の5名については、ちゃんと公表していくということを自主的にやらせていただきたいと思いますので、どうぞご覧いただき、チェックをいただきたい。このように思っております。
 次に、天皇の退位等対する皇室典範特例法案に対する考え方でありますけれども、明日、衆議院の議長公邸に各党の代表者が呼ばれまして、そして各党の考え方を開陳すると、こういう機会をいただいております。我が党から私が議長公邸に出向きまして、我が党の考え方を各党代表者間の会議でお伝えをしたいとこのように考えております。皆様方にお配りをしているように2点ございます。この令和3年に天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に関する有識者会議報告と言うものがございまして、2点ございます。この皇族数を確保の具体的な方策としまして、一つは女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することというのがございますけれども、これにつきましては、我々は賛成でございますけれども、一つの鍵になってまいりますのは、その女性皇族が結婚されて皇室に残られると、じゃ配偶者あるいは後に生まれられるお子様についてはどういう立場なのかということでありまして、家族の一体性というものを考えれば、我々はそういった配偶者、あるいはお子様についても皇族としてそれは認められるべきだろうと、家族の一体性ということを考えると認められるべきだろうというのが我々の考え方でございます。
 他方で今まで男系男子という形で来ている以上、この配偶者、あるいはお子様については、いわゆるこの天皇として、皇位継承の対象にはならないということもあらかじめ確認をしておく必要があるのではないかと思っております。つまりは女性の皇族の方が結婚されてできたお子様、あるいはその配偶者というものは、男系男子にはならないわけでございますので、皇室に入られることについては、家族の一体性から考えて認めるべきであるということを前提としながらも、皇位継承者には当たらないということをあらかじめ確認しておくことが大事なことではないかと言うのが我が党の考え方でございます。また、2番目は皇族の養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とすることについて、具体的制度化速やかに進めるべきであるということ。これについても我々は賛成でございますけれども、いわゆる旧11宮家の皇族男子は現憲法下において5カ月間皇位継承資格を有していた方々ではあるものの、受け入れる宮家が希望され、歓迎されなければ成り立たないことから、その御意思、御意向が最大限に尊重されることが重要だと考えております。こういったこの2つの考え方、有識者会議の2つの考え方に我々は是とし、その詳細については今申し上げたとおり、特に1番目については男系男子というものを守る観点からしっかりとそういった考え方を表明させていただきたいとこのように考えております。
 なお、明日はこの衆議院議長公邸で各党の意見を述べるということでありますが、会派としても意見のすり合わせは行っております。このことについては概ね維新の皆様方とも齟齬はない。こういうふうに考えておりますので、その後の何等かの行動をとるかどうかということについてはまた今後詰めていきたい、このように考えているところでございます。
 最後に政倫審です。これについて衆議院も参議院も意見陳述されていない方々については、この政倫審に出てきていただいて、ちゃんと話をしてもらうべきだということでありますが、参議院については誰もそれについては応じないと言うことでありますし、衆議院についてもまだわかりませんが、こんな国民を愚弄した話はないというふうに思っております。やはりしっかりとした説明責任を果たしてもらうということが大事だと思いますので、喉元過ぎれば熱さ忘れるといつかは国民を忘れるんじゃないかと、こういった国民をなめた態度をしていれば、必ず次の選挙ではしっぺ返しを食うということはぜひ当該議員については肝に銘じていただいて、真摯に自分たちにも恥じることがなければ堂々と出てきて陳述をされることへ意見を述べられることを求めたいと思っております。

 ※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年5月16日)