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前原代表定例記者会見(2024年9月12日)

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【冒頭発言概要】
 まず自民党総裁選挙がスタートいたしました。9名の方が立候補をされまして、15日間の論戦ということで論戦の盛り上がりを期待したいというふうに思います。他方で幾つか私からこの自民党の総裁選挙に関して、私なりの思いをお伝えしたいと思います。
 まず一つは9名の方が出ておられて、ちゃんと論戦が深まるのかという心配があります。セレモニーで終わって、結局、新たな人に論戦が深まることなく決まったけれども、すぐに解散とこういうことだけはぜひ避けてもらわなければいけないというふうに思います。徹底的に掘り下げて議論をしていただきたいというのが、私の思いがまず一つであります。それに関して、10月1日に特別国会が召集されるということで調整をしているという話でございますけれども、首班指名が行われた後にはぜひ本会議での衆・参代表質問、そして予算委員会でしっかりと議論する。先ほども申し上げたように9人もの方が出られると、なかなか深い議論というのは求めても無理な場面があると思いますので、総理になられた方、あるいは新たな閣僚となられた方々のお考えをやはりしっかり伺うということが大事であるので、新たな総理は逃げずに与野党との論戦に臨んでいただき、その上で堂々と解散をしてもらいたいとこう思っています。
 それから9人の方々の中で、教育について思い入れを持っておられる方々が余りおられないということについて残念に思っています。私は今の日本の凋落の最大の原因というのは、人への投資を行ってきたからだと思います。特に小泉純一郎内閣で1兆4,000億円余りの文教科学技術費が削減をされました。実は30年前から森政権までは文教科学技術教育費というのは少しずつ上がっていたわけでありますけれども、ばっさり削ったのは小泉純一郎内閣でありまして、それが今の例えば東京大学が値上げをせざるを得ないとか、国立、私学共に経営困難に陥っているという最大の理由でございまして、そういったところを特に、ご子息も出ておられるようでありますけれども、しっかり総括をしてもらいたいというふうに思います。特に小泉政権のときには、教育予算を1兆4,000億円余り削っただけではなくて、製造業への派遣の解禁を行ったことによって、いわゆる非正規雇用が15%から37~38%まで上がるという原因をつくったのが、小泉内閣でございました。そういったことの総括もしっかりとやられる、総裁選挙にしてもらいたいと私はそう思っています。つまりは、いいことだけを言うのではなくて、財源論も含めて逃げずに今までの自民党政治の総括をしていただきたいというのが私の思いであります。
 第二点は維新との合流協議でございます。私が馬場代表とお会いをし、そして合流協議について両党間で合意をいたしまして、そして1回、徳永幹事長と藤田幹事長でお話をしていただきまして、我々の考え方についてお話をいたしました。私どもの考え方というのは、会派を組んだときの政策教育無償化については、これはお互いに法案を共同提案していますので、ここについてはクリアをされたと思っていますが、労働法制についても我々はしっかりとお互いの合意を得るということになっておりますけれども、この点についてはいまだに合意は得られておりません。All for All については私の考え方についてお話をする機会がございまして、それについては一定の理解をいただいていると思いますし、このことについては何らかの最終ゴールというものを会派を組むときの合意事項に入れているわけではありませんが、労働法制について我々は労働者納税者、そして生活者消費者の立場に立つというのが教育無償化を実現する会の方針でございますので、これについてはしっかりと維新の皆様方も御理解をいただくということが大事なことかなと思っております。そして、我々は5人の小さな政党であります。神奈川18区の鈴木敦さんの扱いについては、我々は第1に考えています。この鈴木さんの扱いについて合意があるかどうかっていうことは大前提でございますので、そういう意味においてはしっかりと政策、そして候補者調整、こういったものが整うかどうかということを今後さらに幹事長間で議論をいただきたいとこのように考えております。
 それに関連したことを3点目で申し上げますと、私の地元の件で恐縮でありますけれども、連合京都さんが私の今まで凍結していた推薦について、それを取り消すという決定をされました。連合京都の原会長からはお電話をいただいて、私は昨日、少し所用で時間がとれなかったものですから、お電話で話をして、取り消しをしたということでありました。ただ、合流協議を続けているということで、仮に合流が整わずということになれば、改めて連合京都としては手続きを行うという留保条件付きであったとこういうことでありますし、また仮に合流したとしても今後の政治情勢の中でどういった協力ができるかどうかということについては、自分としては期待をしていると、こういうお話をいただきました。私は過去衆議院10回当選をさせていただきまして、そのうち連合、連合京都さんから9回の推薦を受けてまいりました。私はこの連合、連合京都さんに応援をいただいたっていうことは大変重いことだと思っています。自分自身の政治活動において、常に労働者、消費者、納税者、生活者という4つの立場に立って、私は活動するということに重きを置いてまいりましたので、どうあるかは今後の合流協議はまだこれから続いていくわけでありますけれども、どのような形になったとしても、今までの恩を忘れることなく、そしてこれからも何らかの形で連携をとらせていただき、そして我々の党是であります、労働者、納税者、消費者、そして生活者の立場に立った政治は変わらず続けていくと言うことは、皆様方にもお約束をさせていただきたい。このように考えているところでございます

※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年9月12日)