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前原代表定例記者会見(2024年4月04日)

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【冒頭発言概要】
 いよいよ今日、自民党の処分が発表されるということでございまして、それについて私の考え方をお話させていただきたいと思います。従来から皆様方にお話をしておりますように、今回の裏金問題というのは実態把握が必要であり、それを踏まえた上で処分、けじめをつける、そしてその上で再発防止策法改正も含めた再発防止策を決めていくというのが私はあるべきプロセスだとこう思っておりますけれども、いまだに全容解明がなされていない中で処分をするということについては違和感があります。つまりは国民の皆様方は特に安倍派の裏金というものがいつ始まって、どのような目的で始まったのか、そして安倍さんが一度はやめようとおっしゃったのに、なぜ復活をしたのか、そういったことについて何ら明らかにされていない中で処分が下されるということについては、私は違和感がございます。
 特に2つ申し上げたいのは自民党の問題で、しかも国民が最も知りたい安倍派の裏金の経緯、目的、こういったところをしっかりとヒアリングをせずに処分を下すことに至った総裁としての責任、これがないということについては、これは大問題ではないかと私は思っています。身内に甘い、自分に甘い、それで本当の処分と言えるのかということが、私は最も気になるところでありまして、これについては正していかなくてはいけない。自民党総裁でしょう。自民党全体に責任を持つ立場の人が自分の責任が全くない処分なしというのは明らかに不公平でおかしいですよ。ですから、そういった点においてはこの総裁に対して処分がないというのは全くもって組織としての体をなしていない。
 2つ目萩生田さんに対して私は甘過ぎるのではないかというふうに思います。後に同じ選挙区の方のことを紹介するので、それでと思われるのはちょっと違うのですが、ずっと僕は萩生田さんに対してどういう処分をするのかということを見てまいりました。党内では3番目の裏金額2,700万円を超えているということであります。そして、安倍派の重鎮をされていて、安倍さんに登用されて大臣などを経験されてきたわけであります。その萩生田さんに対しては、党の役職停止ということであります。本来であれば、離党勧告とか、もっと重い処分があっても、私はいいのではないか、これはいろいろな意見がありますけれども、二階さんは2番目に大きな裏金ではあったけれども、次には立候補しないというけじめをつけられたことによって処分なし。これについてもいろいろな意見があると思いますけれども、そういった、みずからは何らかの処分を科す、けじめをみずからつけるということがあった後ならわかりますけれども、無い中で3番目に多い方が党の役職停止1年ですというのは余りにも不公平であるということは、間違いのないことなのではないかというふうに思いますし、全体像が把握されないままで500万円という線引きをしたことについても理解ができない。
つまりはこの金額の多寡もさることながら、その中身、使われ方というものについて、しっかりと説明がないままに500万円で線を切っているということについては、非常に私は問題であると思います。同じ政治家としてこの裏金っていうのは何に使われていたのかということを考えたときに考えられるのは、私的に流用した。それから2つ目にはその政策活動費的なものではあるけれども、例えば、食事に行った分については、領収書をもらって政治資金報告書に届けると、また例えば二次会に行きますよね。私だったら京都ですが、祇園とかあるいは東京だったら銀座とか六本木とか行くとします。その場合は私は一切領収書をもらいません。自分のお金で、それについては処理をするということでありますけれども、そういったことに使っていたのではないかというふうに思われるし、また地方議員の選挙のときに私は当選回数関係なく、例えば、府議会議員候補、あるいは政令市である京都市会議員候補であれば、国民民主党のときでありますけれども、50万円。その他の都市の市会議員などに対しては20万円ということで、領収書をいただいて出していましたけども、例えば、額が多い少ないというものを仮にやる場合においては、何でこの人だけ多くて、この自分には少ないのだとか、こういうようなことがわかるので、裏で渡すっていう可能性はありますよね。だからそういうものに使われたじゃないかと邪推をしたくなるんですよ、同じ政治家として。
 だから何度も申し上げますけれども、この裏金がどういう経緯で生まれたのか、そして何に使われたのかということをしっかりと調べて国民に対して提示をするということはすごく大事なのですよ。そうでないとその使われ方、例えば裏金であっても使わずに残していましたという人もいるわけですよ。それがいいというふうに言うつもりはありませんけれども、それと私的流用したのとではえらい違いですよね。
 ですから、そういう意味においては、やはり内容が明らかにされないままに500万円で線を切るということで処分をするということについては、それは多くの方々が不公平感を感じても当たり前だと私は思います。そういった非常に不透明な公平性を欠く処分がなされたのではないかと思っておりますし、これからも証人喚問、私は従来から申し上げているお二人の皆さん方にも申し上げていますけれども、もう総理が調べた上で出てくるべきだと私はそう思いますし、証人喚問としてお願いし、野党がお願いしている方をしっかり出ていただいて、公平性を欠く処分ではなくて、真相を知りたいと言う国民の思いに応えてもらいたいとこのように思っております。
 それからもう1点は、今日お越しをいただいておりますけれども、東京24区からです佐藤由美さんに教育無償化を実現する会の公認候補として、きょう皆様方に御報告をさせていただきます。今まで国民民主党に所属をされておられまして、今朝、玉木代表の事務所に離党届を出されたということでございますので、後で皆様方その前段のやりとりをまずさせていただいて、御本人に御挨拶いただいた後に、また私からも皆様方に追加でさまざまな御質問がございましたら、お答えをさせていただきたいと思います。

※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年4月4日)