【冒頭発言概要】
前原代表定例記者会見(2024年6月13日)
【冒頭発言概要】
まず、東京都知事選挙に対する我が党の対応でございますけれども、昨日、両院議員総会を行いまして、自主投票とするということを決めさせていただきました。共産党の支援を受ける蓮舫さんについては、我々は非自民・非共産という野党の協力を求めておりますので、共産党の支援を受けられるということについては相入れないということであります。
また、現知事にしましても、自民党、公明党が応援されると。形態はわかりませんけれども、そういったことでございまして、我々としてはこの東京都知事選挙において今のところ、これはという方がおられないという状況でございまして、さりとて独自候補を立てる力量もありませんので、自主投票とさせていただくということでございます。
2つ目は政治改革についてですけれども、我々統一会派の中で最終的には修正に合意をするということで、馬場代表と岸田総理の間で3項目についての合意がなされました。それについて事前に岸田総裁と会われる前に説明を受けまして、それについては理解をするということで、同一歩調をとってきたわけでありますけれども、一番上の旧文通費について浜田国対委員長が今国会中は無理であるということをおっしゃいました。他方で参議院の片山大介議員の質問に対して、総理は今国会中に決めればまとめるというような趣旨の御発言をされたと仄聞をしております。これについては、やはり公党間の約束が反故にされたという状況が今生まれているとこう思っております。それに加えて、我々は賛成をしましたけれども、やはり例えば10年後の公開であるとか、5年たったら時効が切れるとか、この10年と5年の整合性がとれていないということ。また、同時に黒塗りについて、あるいは第三者機関について明確に答弁がなされていないこと。こういうことから参議院での徹底審議、そして抜け穴を防ぎ、明確になっていないところは詰めるということを求めていたわけでございまして、現時点において、衆議院では賛成しましたけれども、参議院では賛成できる状況にはないということでございまして、あと会期は10日ほどになりましたけれども、どのような対応を自民党がとられるのかということを注視してまいりたい。このように考えております。
それに関連したことでありますけれども、不信任決議案が出された場合の対応であります。これはまだ統一会派で話をしていないテーマではありますけれども、この政治改革うんぬんとは別に、私は法案に仮に衆議院で賛成したからといって不信任決議案には賛成しないというロジックはないと思っています。政治改革にしても、実態解明が行われてこなかった。つまりは自民党の衆参両議員全員の調査も不十分であるし、そしてその処分も500万円というところで切るということについては理解ができませんし、そしてこの政治改革に対する対応も当初からずっと後ろ向きの状態が続いている。何よりもこの岸田さんの当初の新しい資本主義と言われるものについて、全く変容してしまって、日本の根本的な課題の解決に至っていないというのが我々の判断なのです。
特に我々教育無償化を実現する会としては、教育の無償化というものを党是に掲げて党名にまでしているわけでありますけれども、高等教育、大学教育の無償化については、子供さん3人以上という前提条件がついていますし、それもなおかつ一人でも扶養から外れると3人以上いても無償化にならないという極めて狭き門ハードルの高いものでございまして、到底受け入れるわけにいかないということでございます。出生率も1.20まで、過去最低まで落ちている状況でありまして、待ったなしとかラストチャンスとか、かけ声はいいんですけども、中身が伴っていないということから考えると、私はやはり不信任決議案には、その今後、会派で議論していくことになると思いますけれども、我々としては反対する理由はないという思いを持っているということは、あらかじめ皆様方にもお伝えしておきたいと、思っております。
※会見の模様は以下よりご視聴できます。