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長崎「原爆の日」にあたって

 79 年前の今日、3 日前の広島に続き長崎に原子爆弾が投下され多くの市民が殺傷されました。犠牲となられた全ての方々に哀悼の誠を捧げるとともに、ご遺族や今なお原爆の後遺症に苦しまれている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
 広島では「黒い雨」訴訟の司法判断に基づき、原告以外も含めて同様の事情にあった方々も広く救済するという被爆者認定の新基準が運用されておりますが、長崎の皆様は未だに対象外とされています。
 長崎と広島で救済の基準が異なるのは整合性を欠くものであり、長崎の方々も含めて、早期の救済が検討されるよう政府に働きかけてまいります。
 また、世界ではいまだに核拡散と核による威嚇が続いています。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所の本年の年次報告書によれば、中国は核弾頭の数を前年より90 発増やすなど「他のどの国よりも速いペースで核兵器を増強している」と指摘されています。また、ウクライナ侵攻を続けるロシアが戦術核兵器の使用を想定した軍事演習を行うなど核兵器使用の懸念が高まっており、これは断じて許されるものではありません。
 核兵器のない平和で安全な世界の実現は、人類共通の願いです。教育無償化を実現する会は、非人道的な核兵器による惨禍を二度と繰り返さないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶の取組みを推進するとともに、被爆の記憶を風化させることなく唯一の戦争被爆国として被爆の体験を語り継ぎ、「長崎を最後の被爆地に」という決意のもと、平和への取組みを一層進めていくことをお誓い申し上げます。

                                                    2024 年 8 月 9 日
                                                 教育無償化を実現する会
                                                    代表 前原 誠司