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前原代表定例記者会見(2024年3月21日)

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【冒頭発言概要】
 昨日から大リーグが始まりまして、ドジャーズが勝利をして大谷翔平さんが親善試合ではノーヒットだったのですけども、ヒットを日本打ち、また打点も挙げたということで幸先のいいスタートでありました。

ちょっとショッキングだったのは、通訳をしていた水原一平氏が解雇をされたということで、それは大谷さんの資金を流用して、言ってみれば、詐欺行為というか、窃盗行為があったとこういうことでありまして、せっかく御結婚されてお祝いムード、また新天地ドジャーズで活躍を始めたというところで、非常に私は残念な思いでありますし、大谷さんの活躍に悪い影響が出なければいいなというふうに思っておりますし、こういった、子供たちの夢、あるいは全世界の人達が注目している大谷選手にかかわることで、こういったことで水を差すというのは本当に残念なことだなと思っておりまして、全容解明を求めたいというふうに思っています。

 さて、2つお話をしたいと思います。私は政倫審というのは、これは弁明の機会をみずからが求めて、そして自らの政治的な疑念を明らかにする場だと思っていましたけれども、語らなくて、そして政治的な禊の場合になっているということに非常に私は憤懣遣る方無い思いを持っています。例えば知らなかったとか、仮に本当にそうであれば、安倍派の幹部であった方々は事実関係を調べて、そしてそれを国民に政倫審で語る義務があるじゃないかと、私はかかわっていません、知りませんでしたではなくて、もし本当にあるのであれば、ちゃんと調べて、そして出てこいという、怒りを私は持つわけでありまして、これで絶対に幕引きをしてはならないという思いがどんどん強まっていますし、国民も、これで終わりかというふうには絶対に許さないはずでありまして、もしこういう状況が続くのであれば、当然ながら証人喚問ということでお話をいただくのは当たり前のことではないかと思いますし、自民党、公明党が守りに入っているということについては理解できない、政治不信をみずから払拭する責務がある、特に自民党総裁たる岸田総理は、やはりリーダーシップを発揮して、私は証人喚問に臨むべきであると思います。もしこの証人喚問を断るのであれば、岸田総理がみずから証人喚問に臨むべきだと、政倫審で自らが出てこられたわけですから、それを調べた上で、自らが私は証人喚問に応じるべきだと、それが自民党総裁の責務だと思います。みんなが逃げるのであれば、政倫審に出てこられたのですから、そうでなければ予算成立のために何も語らないで出てきたパフォーマンスだったと指摘をされても仕方がないのではないかというふうに思います。

 そして、もう一つは今に関連することでありますが、私は4月の補選に絡めた解散という可能性がやはりまた再浮上してきているじゃないかという気がいたします。このあいだ、処分については今の報道では4月の上旬に行われるということでありますが、処分をしない限りは衆議院を解散しないということを明確におっしゃったで、処分はかなり早い段階でしようとしている。私は岸田さんにとって、解散のタイミングっていうのは4月と、そして6月の会期末しかないと申し上げてまいりましたけれども、やはり3補選、このままだと島根しか自民党の候補者は立てられない、2選挙区が不戦敗と、そして島根も厳しいということになれば、みずからのレームダックがさらに加速をするというので処分をし、例えば二階さんや萩生田さんという裏金の金額の多かった方々に対しては、厳しい処分をして、そしてアメリカに行って議会での演説、岸田さんにとっては直近において一番みずからがアピールできる機会というのは、この処分とそれからアメリカの訪問しかないと思いますので、4月の解散の可能性というのが私は出てきたのではないかと思いますが、ポイントは、この自民党の政治とカネの問題裏金の問題について、国民が求める説明責任をしっかり果たしたのかどうかということが私は基準に捉えられるべきだと思います。したがいまして、二階さん、萩生田さんを例えば生け贄にだした、それでけじめをつけた。そしてアメリカに行って、そして解散とこういうことだけは、絶対に私は許されてはいけないというふうに思います。従来からこの政治とカネの問題については全容解明、そして処分、けじめ、そして再発防止策ということを申し上げてまいりましたけれども、全容解明が全く進んでいない中で、政倫審も肩透かし、そして証人喚問は否定的で、全容解明してないのに処分できるのかと、私はその処分というものも非常に曖昧なものになってしまうのではないかと思いますし、政治ショーに終わる可能性があると思います。したがって、全容解明がまだ果たされていない中でしっかり全容解明を果たす、それを踏まえての処分を行う、そして、法改正も含めたいわゆる政治資金規正法を含めた法改正を行うなどの規制強化を行うということが大事で、その一連がしっかりやれて初めて説明責任なり、政治責任が出せるのだろうというふうに思います。

 4月から特別委員会が政治改革の開かれるということになっておりますが、その中身について全く検討している形跡がありません。それも、4月解散の臆測を呼ぶ大きな要因になっていると思いますし、本気で政治改革をやるつもりがあるのか、岸田さんはまさに自分の手で解散をするためにそのチャンスを探っているとしか思えないわけでありまして、私利私欲というか、自分勝手な解散、自分の延命を探るための解散ということはあってはならないと思いますし、仮にそれを行った場合には国民に見透かされて自民党は下野することになるのではないかと私は思いますし、しっかりといつも申し上げている野党の選挙区のすみ分けなども、信頼醸成を進めて、そして政権交代が私は必要だと思っていますので、そのために微力ではありますけれども、野党協力の役割を私なりにあるいは我が党なりに果たしていきたいと思っております。

 

※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年3月21日)