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広島「原爆の日」にあたって

作成者: 教育無償化を実現する会|2024年08月06日


 今から 79 年前、広島に原子爆弾が投下されました。この人類史上初めての都市に対する核攻撃により命を落とされた全ての方々に対し、謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、今なお原爆の後遺症に苦しんでおられる方々、ご遺族の方々に心からお見舞いを申し上げます。
 わが国は唯一の戦争被爆国として、その記憶を内外に語り継ぐとともに、核軍縮に向けて国内外の有識者らが議論する「国際賢人会議」を主導的に開催するなど、「核兵器のない世界」の実現に向けて現実的な取り組みを着実に積み重ねてまいりました。しかし、世界ではいまだに核拡散と核による威嚇が続いています。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所の本年の年次報告書によれば、中国は核弾頭の数を前年より 90 発増やすなど「他のどの国よりも速いペースで核兵器を増強している」と指摘されています。また、ウクライナ侵攻を続けるロシアが戦術核兵器の使用を想定した軍事演習を行うなど核兵器使用の懸念が高まっており、これは断じて許されるものではありません。
 核兵器のない平和で安全な世界の実現は、人類共通の願いです。教育無償化を実現する会は、非人道的な核兵器による惨禍を二度と繰り返さないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶の取組みを推進するとともに、被爆の記憶を風化させることなく唯一の戦争被爆国として被爆の体験を語り継ぎ、平和への取組みを一層進めていくことをお誓い申し上げます。

                                                    2024 年 8 月 6 日

                                                 教育無償化を実現する会
                                                    代表 前原 誠司