【冒頭発言概要】
立憲民主党さんの代表選挙が終わりまして、野田元総理が新代表となられました。心からお祝いを申し上げたいと思っております。野田さんとは当選が同期、日本新党で、そして松下政経塾の先輩でもありますし、民主党政権の時には共に仕事をさせていただきました。特に野田政権の時には政調会長、そして国家戦略担当大臣として一緒に仕事をさせていただきました。安定感、そして人柄、そして物事をやり遂げる意志強い意志、そういったものを持っている方でございまして、人物としては間違いない方だと思っております。
今回については、元総理が異例の野党での代表選挙の出馬、これは、もう一度政権交代を実現する政権交代前夜ということをおっしゃっておりまして、それについては全く同じ思いであります。野党が協力して、しかも共産党は政権構想には入らないということを明確におっしゃっている代表であって、私がいつも申し上げている非自民・非共産の野党の協力という観点においては、最も適した方が代表になられた、こう考えております。ぜひ各党に話し合いを呼びかけたいということでございましたので、野田さんからの話し合いを待ちたいというふうに思っておりますし、あの希望の党のときのうまくいかなかった最大の理由は選挙区調整なんです。旧民進党と、そして小池さん側との候補者のオーバーフローというものが結局うまくいかなかったことによって、立憲民主党はできたとこういう経緯でありますので、一番大事なのは候補者調整だと私は思っております。野田新代表もそれについては十二分に認識されているというふうに思っておりますので、しっかりとリーダーシップを持ってその点については取り組んでいただきたいなと考えております。
我が党で申し上げますと滋賀2区、それから東京24区においては、立憲さんが出されるような、あるいは出たい方がおられるようなそういうことでございますけれども、今までおられるところは仕方がないとして、新代表がこれから野党のいるところに擁立するということは言行不一致になると思いますので、その点についてはしっかりと大局的な御判断を求めたいなというふうに思っております。
それから、2つ目でございますけれども、日本維新の会の皆様方との合流協議を続けております。先週末、大阪にて馬場代表と二人でお話をしまして、とにかく信頼関係と、そしてお互いに対する尊敬の念を持って話し合いができているということについては、心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
なお、やはり議題になってくるのは、神奈川18区の点でございまして、この点についてまだ結論が得られていないということであります。もちろん政策も、例えば、解雇の金銭解決とか、そしてライドシェアの全面解禁とか、そういった我々とは違う考え方を日本維新の会が持っておられるということでありますが、今の自民党総裁選挙を見ていると同じ党の中で違う意見をおっしゃっている方々はたくさんおられるし、そこはもちろんこだわりは我々は持ちたいなと思ってますけれども、大きくまとまっていく、これからは別に一つの党ではありませんけども、立憲さんとも協力をしていくという中で、やはりそこは自分の政策にはこだわりながら、しかし大きくまとまるということの方向性の中で、この政策が一致してないから、合流協議が整わないということは、ないようにしたいなというふうに思っており、引き続き継続をしていきたいなというふうに思っています。
最後に自民党の総裁選挙でございますけれども、いよいよ明後日が投票ということで、上位3人のどなたが2人残られるかというのが、恐らく国民の皆様方が注視をしているところではないかというふうに思っています。それぞれ立派な方だというふうに思いますけれども、ただ一つ小泉進次郎候補が麻生さんのところにお願いに行かれたと。それはもちろん選挙ですから、有権者にお願いをするということは、私は当たり前だと思っていますけれども、ただ国民が望んでいるものとの乖離はあるのではないかなという気が率直にいたします。
小泉さんに求めるのは脱派閥、そして若さゆえのしがらみのなさ、思い切ったことをやってほしいと、これを小泉さんには多くの国民が期待をしているにもかかわらず、結局派閥が唯一残っている麻生さんに頭を下げに行くんかいと、こういうような見え方が私はしました。正直申し上げて、ここは国民が求めているものとのギャップというものがあるのかなと思いましたし、やられるのであれば、もうちょっと上手いやり方をやられた方がよかったかなという気がいたします。まあ、見えないとこであるとかで、代理の方に入ってもらうとか、いろいろなやり方があったのではないかなというふうに思います。もちろん勝ちたい選挙ですから、有権者には頭を下げるのはわかりますけれども、ただやはり大事なのは大局観だと思うんですね。今の自民党総裁選挙は求められるものは一体何なのかと。そこは脱派閥と脱統一教会、脱裏金こういったところを国民はしっかりと私は注視をしていると思いますし、自民党の総裁選挙をやっても裏金の問題、もう過去のものですね、統一協会過去のものですねということにはならないと、私はそう思っていまして、そこがしっかりと新しい総裁がちゃんと取り組まれていかれるのかどうなのかといったところもしっかりと注視をして、我々としては野党が協力して来るべき総選挙で政権交代は目指していくということをしっかりと我が党としても突き進んでいきたいと考えております。
※会見の模様は以下よりご視聴できます。