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前原代表定例記者会見(2024年7月18日)

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【冒頭発言概要】
 私から3点申し上げたいと思います。
 一つは防衛省の事案でございます。不祥事事案でありまして、かなり多岐にわたっているということで非常に憂慮すべきことだと思っています。
 まず、この特定秘密漏えい事案については極めてアナログ的な仕組みで、この特定秘密を扱っているという実態が明らかになったと思っています。つまりはしっかりと区別ができていないという極めて初歩的な問題であって、アナログ的な扱いをしていたことが大きな要因なのだろうと思います。
 私からは防衛省に対して、例えばIDの活用の中で、例えばクリアランスをしたものとしていないものの仕分けをしっかりわかるようにするとか幾らでもそういうものはできるというふうに思いますので、そういったのを活用するということと、艦艇や潜水艦というのは非常に狭い場所で、そして艦橋などにおいては当然ながら一度に集まることが多いわけですから、そういったところにおいては必ずクリアランスを受けたものだけが集まるようにするとか、そういった取り組みというものをしっかりやるべきだということは、説明を受けたときには申し上げておきました。あとは水増しの問題とか、あるいは給食の問題というのは非常に品性の落ちる極めて情けない話だというふうに思っておりまして、厳しい処分については当然と思っております。
さらにもう一つの問題は川崎重工の話でありますけれども、このことについては、いまだ調査中ということでありますが、川崎重工だけなのかということが危惧をされます。これも防衛省にしっかりと他の案件もないのかどうなのかということを調べないといけないと、モグラたたきで終わってはいけないと、そして川崎重工の案件として取り扱ってはいけないとこういうことでありまして、全てのこういった取引業者との癒着がないのか、不適切な関係や交際がないのか、こういったものをしっかりと取り扱うようにということは指摘をさせていただきましたので、ご報告させていただきたいと思います。また、何らかのリアクションがあれば皆様方にはご報告をさせていただきたいと思います。
 2つ目は北陸新幹線の延伸の問題でございます。一部のマスコミにも載っていましたけれども、私どもも最近ちらほらと聞き始めたのが、この小浜ルートにかかわる総工費、そして工期について、やはりかなり大きなものになるのではないかということであります。倍程度になるのではないかということが言われているわけでございまして、総工期についてはまだ新たな情報というものは表には出ていませんけれども、15年で本当に済むのかといった点も憂慮されるわけであります。
そうなりますと従来からお話をしているように整備新幹線着工5条件というものを満たさなくなる可能性があるわけで、特に総工費が倍程度になりますと、小浜ルートの費用対効果については1を大きく下回ると言うことになるわけであります。ただ、我が党が国交省に申し入れをしたときにその点を指摘したところ、鉄道局長からはその費用対効果についてどういう費用対効果を公開をするかも含めて見直しますみたいな言い方をしましたので、私からはゴールポストを動かすようなやり方というのは厳に慎むべきであるということは申し上げたところであります。
 つまり、総工費がかかります、工期が伸びます、そして着工5条件を満たさない、特に費用対効果が合わないものが出てくるということになったら、違う考慮するべき指標を入れて無理やり1を上回るものにするなんていう改ざんになるようなことを絶対してはいけないということの中で、そこは厳しく今後公表されたときにはチェックをしていきたいと思いますけれども、今からそういったことのないように厳に我々としては目を光らせておきたいとこのように考えているところであります。
 最後は少し余談的な話になりますけれども、トランプ前大統領が狙撃をされるという事案が起きました。奇跡的に耳をかすめるということで無事だったことは何よりだというふうに思いますが、あれだけ身ぶり手ぶりで演説をしている中で耳をかすめた程度で助かったっていうのは本当に奇跡だと私は思います。その意味においては、トランプ前大統領に対する求心力が上がってくるのではないかとこういうふうに思っています。
 私も議員を30年余り、地方議員も含めてやらせていただいておりますけれども、やはり有権者の支持と、あと私や徳永さんと斉藤さんは松下政経塾というところを出ているわけでありますけれども、松下幸之助さんが成功する要件は何かということを聞かれたときにおっしゃったことが、運と愛嬌やっていうことをおっしゃったそうでありまして、運を持っているということは、私は政治家にとっては非常に大事なことだというふうに思っています。その意味において、対比をするのは非常にいけないのかもしれませんけれども、兵庫県知事の今の私は対応を見ているとみずから運をおとしめている、そして評価を下げているというふうにしか言いようがないと思いますし、告発をした県の職員が自殺をされるということ、そしてみずからが選んだ副知事が5回もやめるべきだということを述べているということについては、私は非常に重く受けとめなくてはいけないとこのように思っています。私が民主党代表をやったときにメール問題というのが起きまして、あのときに感じたことでありますけれども、一旦その評判に大きく傷がつくとトップの責任というのは重いということに私はなろうかというふうに思いますし、斉藤知事は県民の負託を受けて知事を担ったのだというふうに言われていたわけでありますけれども、負託を受けられた状況とはかなり大きく、私は状況が変わっているというふうに思います。私が長年、政治家をやらして来ている感覚で申し上げると、私は局面を打開するのには辞職しかないと、そういう思いを持っているわけでありまして、やはり公職にある者の出処進退というのがみずから決めることではありますけれども、私が見ている限り、県民の負託を得て県民道民都民府民に愛されるべき立場の人が、批判をされる、疑惑の目で見られるということ、そしてどんどん明るみになってくる事実というものが非常にショボイ話が出てくるということを思うと、私はみずから決断されることが大事なことではないかというふうに思っております。政治家の出処進退はみずから決めるものではありますけれども、私はやはりみずからやめられるということが私の目から見ていて、妥当な選択肢ではないかというふうに思いましたので、お伝えをさせていただきました。

※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年7月18日)