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前原代表定例記者会見(2024年7月3日)

作成者: 教育無償化を実現する会|2024年07月03日

【冒頭発言概要】
 まず今日は新札が発行されたということでありまして、りそな銀行の衆議院支店に行ってATMでお金を下しましたけれども、出てきたのは福沢諭吉さんでございまして、渋沢栄一さんではありませんでした。おいおい、そういった新札が出回ってくるというふうに思いますけれども、大事なことは、やはり円に対する信頼というものをしっかりと日本の通貨当局が持ち続けられるかどうかということだと思います。
 今日の円相場は円ドルでいうと161円台の後半ということで、じわじわと円安が進んでいる状況でありまして、7月末に政策決定会合がありますけれども、他方でGDPとかを見ていると下方修正されたのですよね。マイナス幅が大きくなったということでありますし、2回の春闘、賃上げへなされたということでありますけれども、中小零細企業はなかなか厳しいという状況だというふうに思います。労働生産性が上がらず、潜在成長率も低いということで、賃上げができない状況で円だけ安くなり、輸入物価は上がり、実質賃金が下がり続けるという悪循環になっているわけでありますけれども、さりながら利上げをするという私は環境にないとこう思います。
その意味においては、しっかりと円、まあ私は介入そのものが悪いとは思いませんし、やっぱり円キャリートレードという投機的な動きが出てきているのも事実でありますので、しっかりとやはり為替管理というものも通貨当局、財務省、日銀と相談しながらやってもらうということの中で、新しいお札を発行するのも結構なことでありますけれども、円の価値というものがしっかりと保てるような施策というものをしっかり持ってもらいたいこのように考えております。
 2つ目は都知事選挙です。現下のテーマという都知事選挙、皆様方の情勢分析を拝見してみますと現職の小池さんが強い、それを蓮舫さん、石丸さんが追いかけていると、こういうことでありますけれども、私が今注目をしている候補者は石丸さんであります。
教育のことをおっしゃっているということも共鳴をする一つの事柄ではありますけれども、やっぱり既得権をやっぱり壊そうとしている、既得権にチャレンジされようとしているこういった姿勢は、私は非常に共感を持てるなと思っていますし、蓮舫さんの限界というのは結局自民批判、そして共産党頼みというところで、やはり自らを捨てて、そして現職にチャレンジしていくという感じではなかったことが、私は伸び悩む限界を生んでいるのではないかというふうに思っております。7月7日には答えが出るのでしょうけれども、いずれにしてもこの石丸さんという候補者もさることながら、石丸さんを応援されたような方々が、今後の政治にどのような投票行動をとり、どのような候補者や政治勢力を期待されるかというところを、我々はやっぱり全て既成政党なので、そういったところをしっかりと民意をつかむということが大事なことではないかと思っておりますので、しっかりその点については活動してなくてはいけないなと思っています。守りに入ったらだめだというところが、今回の都知事選挙には表れているのではないかと思います。
 最後でありますが、これから自民党の総裁選挙、そして立憲さんの代表選挙が行われるわけであります。色々な動きができ始めていますけれども、相変わらず自民党さんに見え隠れするのは派閥がなくなったとはいえ、有力者の方々と接触をして、そして数を寄せようという旧来的な見え方はするということでありまして、もちろんそれは早く手を挙げてしまうと、それが潰されると開花されないっていうことは、この世界にはありがちなことなので、慎重に行動されるということは大事だと思いますけれども、しかし、やはり大事なことは、この国の置かれた状況というものを自分ならどう変えるのか、総理、あるいは野党第1党の代表となって、どういう国にするためにどういう政策に取り組むのか、そういったことについての議論を早く聞きたいなと、そういう思いを強くしているところであります。
 私はとにかく愚直に人づくりこそ国づくり、つまりはこの国の凋落の30年というものは人への投資を怠ってきたことによる競争力の低下だっただと思っておりますし、少子化対策にしても高齢化社会、長寿化社会になってそれに対応する支出が多くなっている。歳出が多くなっているということは仕方のない面かもしれませんけれども、歳入面も含めて、やはり若い世代の投資、あるいは人的投資、これをしっかりやることが日本再生のセンターピンだという思いは、我々持ち続けて国政にチャレンジしておりますので、そういう思いを共有できるのであれば与野党を超えて、我々としてはしっかりと協力していかなくてはいけないなと思っております。
とにかく誰がなるかではなくて、誰が手を挙げられてどういう国を目指すのか。特に自民党であれば岸田さんとは違うと。岸田さんの何が悪かったのかということ、あるいは立憲であれば泉さんとは違う泉さんの何が問題であったのか、そういったところをしっかりと示していただいて、総裁選挙、代表選挙がそれぞれ行われて、そして今年中に行われるであろう衆議院解散総選挙で政権交代を目指すグループと阻止をする今の与党がどういう争点で国民に問うかといったところを明確に訴えられるような素地を総裁選挙自民党さん、代表選挙立憲さんでつくっていただければありがたいなと両党に期待をしているところであります。

※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年7月3日)