まず今日の12時から会派の勉強会政策勉強会を開きまして、All for Allの話を私からさせていただきます。統一会派を組むに当たりましての合意事項というのは、政策的にはAll for Allの考え方を共有する。そして労働法制についての考え方を共有する。そして、全世代型の教育無償化の法律を共同提案するということが3つの柱であったわけでありますけれども、この法案につきましては、ほぼ今日で確認ができるということでございまして、会期内の共同提案というものが視野に入ってきたということであります。労働法制については、かなり考え方は共有をされてまいりましたし、あとはどのように確認をするかということでございますし、きょう私がお話をするAll for Allの考え方について、維新の皆様方がどのように考えられるか、忌憚なく、そういった意見というものを聞かせていただきたいというふうに思っています。
次に、政治改革でございますけれども、昨日、自民党と公明党が連立与党でありながらまとまった案を出さないということはびっくりをいたしましたし、そこまで公明党も覚悟を持って法案を出されたと思っておりましたけれども、自民党の回答はゼロ回答であるにもかかわらず、3年後の見直しをするということでありますが、公明党がそれで了とする方向であるということについては、極めて強い違和感があります。今回の支出金の問題については、安倍派二階派を中心とする裏金の問題でありますし、またその裏金を原資にして、いわゆる寄附の還付を受けているのではないかという疑惑も持たれ始めている状況でありますにもかかわらず、政策活動費、そして企業団体献金、そしてパーティー、また旧文通費に対して、ほぼ野党側に対してはゼロ回答ということで、4文字熟語でいうと厚顔無恥と言うのが最も適した言葉ではないかと思います。そして、公明党さんの対応というものを4文字熟語で表すと、驚天動地ならびに経年劣化、つまりは連立の経年劣化というものが極めて激しくなっているなという感じがいたします。公明党は自民党のブレーキ役、あるいは政策の推進役を自負されていたと思いますけれども、連立与党でありながら共同提案をしてないにもかかわらず、ほとんど変わってないのに、それについて合意をするということは、連立政権も4文字熟語で言うと機能不全になってきているのではないかなという気がいたします。噂の話でありますけれども、公明党のOBの方々が昨日来られてかなり叱咤されたと、激励ではなくて、叱咤されたという話を伺っておりまして、「何をしているんだ、お前たちは」というぐらいの勢いであったという話を聞いておりまして、連立を組まれた初期の先生方からすると、今の連立というのは本当に機能不全であり、経年劣化だというふうに感じておられるのではないかという気がいたします。
会派の役員会を昨日開きましたけれども、やはり自民党の回答というものはゼロ回答に近いということで、しっかりこの点については野党でも足並みをそろえて、そして我々の要求をまとめていくという点を確認したところでございまして、恐らく来週なるのではないかと思いますけれども、委員会採決、本会議ですね。しっかりと徹底追及していきたいと思っているところであります。
別に、我々は解散総選挙というものを前提に常に動いているわけではありませんけれども、これから仮に解散総選挙をすると、本当にこの自民党に対する不信感というものがかなり極みに達しているのではないかという私は気がしていまして、にもかかわらず、ここまで鈍感になるものかということを感じています。あきれています。そういう意味では、自分たちのお金の蛇口を締めるということについて、これほど抵抗が強い。そして自民党の中は不協和音というか、全くまとまっていない状況だと伺っていますので、与党の体をなしていないということであります。政治改革については、我々の要求というものをしっかりと続けていきたいというふうに考えております。
そして、3番目でありますけれども、定額減税でありますけれども、給与明細に書けということについても驚きましたけれども、官房長官の6月中に手続がされなければ、労働基準法違反という言葉にも、これもまた驚天動地であります。現場のことをわかっておられない。つまりは手続をする自治体、あるいは中小零細企業でありますと経理担当者は一人とか数人なんです。それでこの手続をしろというわけでありますから、本当に現場がわかっていないなというふうに思っていますし、何か押しつけの定額減税、原資はこれ税金でありますので、国民が減税をするということであれば、それについてはもらう権利があるものでありますけれども、自分たちで給与明細に書けとか、あるいは6月中に手続きをしなければ、労働基準法違反に問われるとか、こういった上から目線の圧力をかけるということは、これは本当に許されないことであろうと思います。
一つ興味深かったのは、昨日、財務省の幹部と雑談する機会がありまして、てっきり6月末に解散すると思っていたと。だからこの定額減税については何ら効果がないというものをわかっていたけれども、総理からの指示であり、これを行ったけれども、解散もできない状況になって、これをやらされる財務省というものをピエロだなということを言っておりました。そういう意味においては、国民も喜ばない、自治体も迷惑をしているし、経理責任者は大変迷惑をされているということであります。そして、4万円の減税以上に物価上昇、賃金の上昇以上の物価上昇、そしてとまらない円安、そしてマーケットと対話のできない日銀総裁ということでありまして、国民にとっては不幸続きだなというふうに思っておりまして、何のための定額減税だったのかということを改めて問い直さざるを得ないのではないかと思っています。
最後に東京都知事選挙についてお話をしたいと思います。昨日、会派役員会の冒頭でも申し上げましたけれども、蓮舫さんが出馬をされることになって、俄然関心が高まったという意味においては、私は蓮舫さんが手を挙げられたことについてはよかったとこう思っております。ただ、非自民はいいけれども、共産党と組むのですかということで、もともと民主っていうのは非自民、非共産であり、いつの間にか非自民、非小池という形になっていて、すり替わっているなっていう感じがいたしますし、私はやはり非自民、非共産、特に外交や安全保障、エネルギー、危機管理含めて、共産党とは考え方が相容れない。共産党の議員の皆様方は立派な方々がたくさんおられますけれども、共産党という政党組織と共に歩むということについては、私は全く考えられないわけでありますが、昨日も東京都議会に行かれて立憲の会派だけじゃなくて、共産党の控室まで行って花束をもらわれて喜んでおられる姿を見て、なんだかなという思いを持った次第であります。
これからは小池さんがどのように対応されるかということが私は見ものではないかというふうに思います。静岡の県知事選挙を見ても、自民党の支持者の3割以上が鈴木康友さん、野党側の候補に投票されている。そしてまた、補選の結果を見ても、自民党支持者でも今回は野党側に投票されている方々も多いわけでありまして、萩生田さんと仲がいいそうでありますし、首長から推薦をもらうというようなこともされているようでありますけれども、私は小池さんの魅力っていうのは、やっぱり御自身の発信力、突破力だったと思うんです。3期目ですから、今までと状況は変わったのだということなのかもしれませんけれども、今の状況を見ていると小池さんらしくないなというのが私の見ている状況であり、ましてや自民党や公明党の推薦までいただきます、東京都の首長さんに推薦というか出てくださいと言う出馬要請をさせる見せ方、こういうことをされると、本来小池さんを支持されていた東京都民、特に無党派で小池さんに期待をされていた方というのは、ドン引きになる可能性があると思いますし、私はこれからの勝敗というものは小池さんの対応いかんによるというふうに思っておりまして、今のところは恐らく小池さん有利だとは思いますけれども、それほど大きな差が開かないし、選挙というのは魔物でありまして、私は選挙っていうのは一回も自分自身が気を緩めたことはありません。一瞬で雰囲気が変わります。それが選挙の怖いところでありまして、私は小池さんの対応いかんでは小池さんが負ける選挙にもなり得るというのが、今回の都知事選挙ではないかと思っておりますので、そういう意味では8年間、御自身が何をされてきたのか、そしてこれから何をしようとされているのか。私は東京都民ではありませんけれども、今誰か選べと言われると、共産党と組む蓮舫さんに入れるという選択肢はありませんので、消去法になってくるなというふうに思うわけでありまして、そういう意味では小池さんには賢明な対応を私はとっていただきたいなと思っておりますし、原点に戻って、一番初めに伏魔殿たる東京都連自民党、あのときは内田さんという亡くなられた都議会議員さんや、あるいは森喜朗さんにいじめられたわけですね。そういったことに対して、小池が頑張れというのが、あのときの小池さんに対する期待だったと私は思っておりまして、ぜひ初心忘れることなく頑張っていただきたいなという思いでいるということは、僭越ながら申し上げておきたいなというふうに思っております。
※会見の模様は以下よりご視聴できます。