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前原代表定例記者会見(2024年4月11日)

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【冒頭発言概要】
 岸田総理が訪米をされておりまして、バイデン大統領との首脳会談が行われて行われました。中身については、日米同盟関係の強化ということで、指揮系統を含めて連携を強化するということでありまして、私は政党関係なく、日米同盟関係というのは我が国の安全保障にとっては重要なプラットフォームだと思っておりますので、そういった同盟関係の強化が確認されると、バイデンさんもどうなるかわからないし、岸田さんもどうなるかわかりませんが、やっぱり日本とアメリカの現時点でのリーダーが合意をするということは、国と国との関係を今後も規定をすることになるわけでありますので、大変重要な会合は行われたと思っておりますし、そういった中身について、私は肯定的に評価をしたい、このように思っております。
 それとあわせて若干心配しているのは韓国でありますが、与党がかなり議席を減らし、100を割ると弾劾にかけられるという可能性があったそうでありますけれども、それはないようでありますが、ただ大統領の拒否権が覆されるということで、よりレームダックが進む可能性があると。日韓関係を改善することを一生懸命やって、これは尹大統領のリーダーシップが低下をするという可能性があることについては、我々は非常に懸念をするところでありますし、やっぱり日韓関係を戦略的に、特にこの北朝鮮、中国、ロシアという力による現状変更というものを考えている国があるという中において、日米韓の役割連携というものは極めて大事であるということの中から、新たに国会議員になれた韓国の皆様方には立場を超えてしっかりと御対応いただければありがたいとこう思っています。
それからもう2つですね。2つのうち1つ目はやはり34年ぶりの円安ということでありまして、152円台、昨日の夜は153円台までドル円で下落をするということであります。アメリカの経済指標がよくて、そして利下げというものがさらに後退するのではないかという見方の中で円が売られてドルが買われたということでありますけれども、従来から申し上げているように、この行き過ぎた円安というのは、輸入物価の上昇を伴い、結果として、我々一般国民の実質賃金を低下させることになるわけです。23カ月連続して、実質賃金がマイナスとこういう状況でありますし、いかに春闘で賃上げというものを行っても、結局、物価がそれ以上に上がる、そしてその大きな要因というものが円安というものであれば、これはまさに企業の努力を政府日銀の金融政策、あるいは対応というものが相殺してしまうということになるわけでありまして、異次元の金融緩和、アベノミクスの功罪というものは両方あると思いますけれども、私はこのアベノミクスというものは極めて、その金融緩和に頼ったものであり、それが日本を弱くしている大きな要因だと思っておりましてこの転換は本当に容易ではないと私は思います。
 そういった意味においては、日銀もこれから大変難しい金融政策、つまりはすぐに利上げということになると、景気を冷やすことになるわけでありますけれども、しかし金利差は意識されていて、結果的には円安が進み、34年ぶりの円安が進み、そして実質賃金が23カ月マイナスということでありますので、このことについてはアベノミクスの功罪の罪の部分を改めて指摘をし、我々としてはこの金融政策の正常化というものを現実的にしっかりと進めてもらいたいとこういったことは、会派の中で考え方を共有し、財務金融委員会、あるいは予算委員会などでしっかりと対応していきたい、こう考えております。
最後に政治とカネの問題でございます。政治改革特別委員会が開かれるということであります。この点について幾つか申し上げたいのですけども、まずはいつも皆様方にお話をしているように全容解明があって、そして処分が決まる。そしてその全容解明、処分、つまりどういった違法行為が行われたのかということをしっかりわかった上で、そしてその再発防止策を考えると、こういった3段階というものが大事であるにもかかわらず、第1段階の実態調査、実態解明が今なお行われていないということで、自民党は我々が飽きるのを待っているのかもしれませんけれども、安倍派がなぜいつ裏金作りを始めたのか、何に使われたのか、そしてやめようとしていたのをなぜ復活させたのか、一番聞きたいことを聞き取れてないわけですね。これについては絶対私は風化をさせてはいけないと思うのですよ。ですから、そういったことを含めて政治改革特別委員会では取り扱い、そして再発防止策をしっかりと提案をし、そして訴えていくということが大事なことではないかと思います。
 そして、その上で、統一会派でありますけれども、政治改革に対する考え方は違う点が維新さんとはあります。これについてはしっかりと両会派の中で議論していこうと思っています。数の上では維新さんの方が多いわけでありますけれども、この政治改革も含めて、やはり党としての考え方として、しっかりとやはり主張すべきところは主張し、お互いが理解し合うということが大事なことでありますので、維新さんの政治改革の案がもう決まっている大前提ではない、我々の考え方も踏まえて両党間で議論してもらうということを斎藤アレクス政調会長には指示をしておりますので、そういった考え方で統一会派としての考え方をまとめるということで、取り組んでいただきたいと思っているところであります。


※会見の模様は以下よりご視聴できます。

前原代表定例会見(2024年4月11日)